「iOAK」(アイ・オーク)は,カメラを利用して人の動きを可視化したり,わずかな動きによるスイッチ操作を可能にするアプリです。
・モーションヒストリー機能
動いた体の位置を(動きの頻度に応じて紫色から赤色に)着色して表示します。
・エアスイッチ機能
カメラ画面を長押しして四角を描き,わずかな動きに反応する非接触型スイッチとして利用できます。乾電池型の無線スイッチ「MaBeee」または「リレー」(Switch Science社ISP1507搭載 Bluetooth-リレー基板)をコントロールできます。
・ズーム機能
ピンチイン・アウトやダブルタップの操作で拡大表示ができます。離れた位置からの観察やスイッチ利用に役立ちます。
例えば,コミュニケーションに困難を抱える重度・重複障害のある人について,彼らの支援者からの働きかけに対する反応を「モーションヒストリー」を用いて比較することができます。これにより,動きの随意性や支援者からの効果的な関わりを探ることができます。重度・重複障害のある子ども達とのコミュニケーションのポイントやそのための観察支援ツールとしての「iOAK」の利用方法については,動画「最重度重複障害の人とのコミュニケーション」(https://www.youtube.com/watch?v=Y332SImtGds)や書籍『黙って観るコミュニケーション』(https://www.atac-lab-shop.com/?pid=98386891)をご参照ください。